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“お口ポカン”に要注意!もしかして口の発達に影響があるかも?
こんにちは!歯科医師の岩本です。
お子さんの「お口ポカン」、気になったことはありませんか?
お子さんがテレビを見ているときやぼーっとしているとき、ふと見ると「お口がポカンと開いている」
―― そんな場面を見かけたことはありませんか?

実は最近の調査では、子どもの約3人に1人が「お口ポカン」の状態にあるとも言われています。
それだけ多くの子どもたちが、知らないうちにお口の発達に問題を抱えている可能性があるのです。
「いつか治るだろう」「まだ小さいから」と見過ごしてしまいがちですが、放っておくと、歯並びや食べ方、話し方、さらには姿勢などにも影響が出ることがあります。
「お口ポカン」ってなに?どうして起こるの?
「お口ポカン」とは、無意識のうちに口が開いている状態のことをいいます。
本来、安静時には口は閉じているのが自然ですが、さまざまな要因でこの状態が保てなくなることがあります。
よくある原因としては、
- いつも鼻水が出ている(アレルギー性鼻炎など)
- 舌や口まわりの筋力不足
- 姿勢の乱れ
- 口呼吸が習慣になっている
などが挙げられます。
これらが重なることで、口が開いたままの状態がクセになってしまうのです。

実は見逃しやすい!こんなサインありませんか?
「お口ポカン」だけでなく、こんなサインがあれば要注意です。
✅ 食べこぼしが多い
✅ くちゃくちゃと音を立てて食べる
✅ 前歯でうまくかみ切れない
✅ 発音がはっきりしない/舌足らずに聞こえる
✅ 姿勢が悪い/イスにまっすぐ座れない
✅ 寝ているときに口が開いている、いびきをかく
これらは、「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」という病名がつくこともある状態です。

「口腔機能発達不全症」って?
「口腔機能発達不全症」とは、18歳未満の子どもで、生まれつきの病気や障害がないにもかかわらず「食べる」「話す」などのお口の機能が十分に発達していない、または上手に使えない状態を指します。
この状態が続くと、
- 歯並びが乱れる
- 発音がはっきりしない
- 食事がうまくとれない
- 呼吸が口呼吸になってしまう
など、子どもの発育全体に影響を及ぼすことがあります。
この「口腔機能発達不全症」は、厚生労働省でも正式な病名として認められており、条件を満たせば保険診療の対象になります。
「トレーニングって自費なの?」と不安に思われる方も多いですが、保険で対応できるケースもあるので、まずはお気軽にご相談ください。
歯科医院でできること・ご家庭でできること
当院では、お子さんの状態に合わせて以下のようなサポートを行っています。
歯科医院でできること
- 口腔機能のチェック(舌・唇の力の検査、口呼吸の有無、発音など)
- 必要に応じたトレーニング(MFT:口腔筋機能療法)
- 定期的な経過観察と指導
ご家庭で気をつけたいこと
- 食事中の姿勢を正しくする(足がしっかり床につくイスの使用など)
- 鼻呼吸を促す
- 「あいうべ体操」など簡単なお口の体操を取り入れる
ご家庭でのちょっとした工夫も、お子さんのお口の発達にはとても大切です。

まとめ:気づいた❝今❞がチャンスです
「なんとなく気になるけれど、様子を見ようかな…」
そんな風に思っていたお口のサイン、もしかしたら成長のサポートが必要なサインかもしれません。
お子さんのお口の発達は、早めに気づいてケアしてあげることで将来の負担を軽減できます。
気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。私たちが一緒にサポートいたします。
